燃えさかるぼろ布をやつぎばやに背中に何回も打ちつけられても、手は凍えて、ほとんど指を動かすこともできない。あるいは、長いあいだ何もしないでいたために体が物質に吸収されていたのか。皮膚は紫色に腫れ上がり、その場所から離れない。
1994│ブロンズ│40×50×50cm 富山県美術館蔵