「それはどこで見つかるのです。」いたるところで、と彼は屈みこみ、たちまち地面からひとつを拾いあげました。賭博師にもあたらないような僥幸が次から次へと彼にはあたるのです。自分の身にくりかえし起こること、たとえば珍しい植物もらったあと、まもなく同じものが行きつけの土地で見つかりました。「私はよく思い返す」、日記に彼はこう書きました。山腹から転落して足を捻挫し立ち上がろうとしたとき、まさにそこにその葉はある。側の誰かが「菜食を」と勧めると、彼は食事は取るに足りない、「野牛を射つ人の方がよっぽどいい食事をしていますよ」と笑いました。