びっくりして目をこすり、なんどもなんども眺めてみました。不老不死の仙人がこちらを見ている気がしたのです。敷地のいちばん向こうの角に、白い花にすっかり包まれた木があって枝はすべて黄金で、銀色の果実が垂れ、その下に男の子はいたのです。
1999│アクリル、カンヴァス│72.5×91×5cm