[左]

食べものに関することとなると、目の前にないかぎり「あれ」やら「これ」やら、口に出すこともできません。手で掴めるものだったらやり直しも利くでしょう。まして自分の歯で噛むことができたなら差し挟める言葉のひとつも出るはずがありません。「ほんまかいな。俺はあやしいと思うな」。いや迷信を捨てるためにも直に口で触れ歯で信じてみたいのです。風が吹いて葉が揺れるように顔の筋肉がたしかに動くんだからね。

2002アクリル、カンヴァス180×130×5cm2枚組)
大分市美術館蔵

[右]

食べものに注文つけるように、見えるものには文句を言わせてもらってます。まだ泳いでいる魚にだって「これは新しすぎ、しまりすぎている。」と注文しています。「あんたの眼に水かけて、洗うたら良くなるのとちゃう?」いやいや生ものであっても、眼には柔らかすぎるくらいがちょうどいい。決して歯のせいではなく、わたしは自分の眼玉に願をかけている。あんたはそれで良うても、泳いでいる魚はそれで笑われます。

2002アクリル、カンヴァス180×130×5cm2枚組)
大分市美術館蔵

食べものに関することとなると、目の前にないかぎり「あれ」やら「これ」やら、口に出すこともできません。手で掴めるものだったらやり直しも利くでしょう。まして自分の歯で噛むことができたなら差し挟める言葉のひとつも出るはずがありません。「ほんまかいな。俺はあやしいと思うな」。いや迷信を捨てるためにも直に口で触れ歯で信じてみたいのです。風が吹いて葉が揺れるように顔の筋肉がたしかに動くんだからね。

2002アクリル、カンヴァス180×130×5cm2枚組)
大分市美術館蔵

食べものに注文つけるように、見えるものには文句を言わせてもらってます。まだ泳いでいる魚にだって「これは新しすぎ、しまりすぎている。」と注文しています。「あんたの眼に水かけて、洗うたら良くなるのとちゃう?」いやいや生ものであっても、眼には柔らかすぎるくらいがちょうどいい。決して歯のせいではなく、わたしは自分の眼玉に願をかけている。あんたはそれで良うても、泳いでいる魚はそれで笑われます。

2002アクリル、カンヴァス180×130×5cm2枚組)
大分市美術館蔵