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2004
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アクリル、カンヴァス
│
各
200×144.5×5cm
(
2
枚組)
広島市現代美術館蔵
枝の振動が伝わり、幹の裂ける音が聞こえ、
2004
│
アクリル、カンヴァス
│
各
200×144.5×5cm
(
2
枚組)
広島市現代美術館蔵
枝の振動が伝わり、幹の裂ける音が聞こえ、木と木の間を軽々と、煙と炎が進んできたとしても、植物に逃げる足はなく、微塵のように灰が降っても、防ぐ手だてもありません。きっと肚にすえかねることだってあるでしょう。ためしに聴診器を幹にあててみれば、ごとごと、ごうごう空おそろしい騒音が響いている。森全体が怒っている、正直な気持ち。木という木がいま、自分の話に耳を傾けているような錯覚がします。ひとたび地表に根をおろせば、植物は一生、住む土地を変えられないから、もっと安全な場所を見つけようなんて考えも浮かばないのです。だから羊歯の大きな葉と葉が揺れ、その間から物音が聞こえてきたとき、みんなも草の中に身をすくませたのです。木が生きている、その通りに。