close
HOME
Works
Large Painting
Zero Thumbnail
Sculpture
Relief
Drawing
Punctured Picture
Fabric
Tile
Architecture
Public Art
Landscape
Projects
Writings
Exhibitions
About The Artist
Profile
Exhibitions
Public Collection
Writings
News
Contact
Link
en
ja
menu
prev
works
next
photo: Risaku Suzuki
photo: Risaku Suzuki
photo: Risaku Suzuki
1/3
prev
next
2005
│
アクリル、カンヴァス(
2
枚組)
作家蔵
遠く投げた石によって、少年の肩の筋と骨とは粉々に砕かれた。
2005
│
アクリル、カンヴァス(
2
枚組)
作家蔵
遠く投げた石によって、少年の肩の筋と骨とは粉々に砕かれた。距たりゆえにこの男-ダレモイナイ、自身は、自分が何をしたのか知ることもない。同じ母から生まれた者を殺したというのに。見える通りその肌はつるつる、滑らかなまま。けれど(だから)心が晴れることはもうないだろう。感じられるのは右脚のくるぶしの痛み。その痛みに大粒の涙を流す、ダレモイナイ。他国のものよ、この男と戦うつもりなら、その鼻と耳を削ぎ落とし、犬に食わすことさえも躊躇うことないぞ。石がとどく距離なら、隈なく見渡せるさ。よって、剥き出しになった骸に気づかぬ者-水を目の前に、乾いた口で飢えを我慢するような者は、だれもいない! 悲しみは消えず、きっと肌の上に残るだろう(だから)、いつまでもきりなく泣くことはない。奇麗な死を願うのであれば(食われたくなければ)。海綿と水を用意し、今すぐ洗濯に出かけたまえ。