close
HOME
Works
Large Painting
Zero Thumbnail
Sculpture
Relief
Drawing
Punctured Picture
Fabric
Tile
Architecture
Public Art
Landscape
Projects
Writings
Exhibitions
About The Artist
Profile
Exhibitions
Public Collection
Writings
News
Contact
Link
en
ja
menu
prev
works
next
photo: Heather Rasmussen | Courtesy of the artists and Blum & Poe, Los Angeles/New York/Tokyo.
photo: Shu Nakagawa
photo: Shu Nakagawa
photo: Shu Nakagawa
photo: Shu Nakagawa
1/5
prev
next
2016
│
アクリル、カンヴァス(
2
枚組)
作家蔵
野は緑、小鳥が歌い、露が輝き、煙がたち昇り、
2016
│
アクリル、カンヴァス(
2
枚組)
作家蔵
野は緑、小鳥が歌い、露が輝き、煙がたち昇り、そこここに見えるのはみな「だれか」だった。光のなかで姿を現し姿を変える、心を打つものすべてはきっと「だれか」の所為。もし植物たちが感情を持たなかったら、地上を充たしている感覚も乏しく疎らとなるだろう。花の回りを飛び交う昆虫のかたちをした、心もきっと孤独のはず。森のなかを駈ける獣たちの目にも耳にも何一つ触れるものがない。けれど水たまりの前で、獣がにわかに渇きを覚えるとき、その渇きこそ「だれか」である。ハシバミの枝々は動き、日は西に沈む。潮かぜ海かぜ、何を求めてさまよい歩く。さざなみが大海原に生じ、葉が木に生えるように、ぼくらは世界に生れた。さざなみは光を各々、別の斜面において捉え、煌めき、枝が動かずとも木の葉は戦ぐ(耳や目をそばだて)。それは目にも耳にも手にもまるで別の事件として生じる。然るに意識が世界を掴むとき体は引き潮のように背景に退く。わたしは言う(だから耳目に頼らず)起きなさい。