松葉のどの一本も砂浜のどの砂も暗い森のどの霧も草地のどの草も、怒るときがある。泣くときがある。笑うときがある。羽音を唸らせるどの虫も(自らは体温を持たないが)シカ、ワシ、クマの体温が変化するのは分かる。古木が根こそぎ倒れ、松の節だらけの枝の背後で逆さまに滝が落ちるとき、厳寒の冬至の暗い森の中で、樫の巨木に生えたヤドリギが、ただそこだけ異なって、きらきらと新緑の葉を輝かしているとき、陽を照りかえし雪ぎの炎がもえている。

2016アクリル、カンヴァス210×210×7cm
個人蔵

松葉のどの一本も砂浜のどの砂も暗い森のどの霧も草地のどの草も、怒るときがある。泣くときがある。笑うときがある。羽音を唸らせるどの虫も(自らは体温を持たないが)シカ、ワシ、クマの体温が変化するのは分かる。古木が根こそぎ倒れ、松の節だらけの枝の背後で逆さまに滝が落ちるとき、厳寒の冬至の暗い森の中で、樫の巨木に生えたヤドリギが、ただそこだけ異なって、きらきらと新緑の葉を輝かしているとき、陽を照りかえし雪ぎの炎がもえている。

2016アクリル、カンヴァス210×210×7cm
個人蔵