砂糖は体によいといいます。だから茶碗が空になる度にミルクと砂糖入りのお茶をいれました(私は何も食べません。煙草をふかしソッポを向いていた)。弱々しかった娘、もつれた髪、濃い唇、窪んで光る目。食事の効き目はてきめんでした。テーブルを片付けると生まれかわったように、今は明るい娘、大きな椅子に気だるく体を伸ばし、火の燃えるのを見ています。食事は何時からしていない?
2017│アクリル、カンヴァス│210×180×7cm 個人蔵