「web岩波 たねをまく」にて、TOPICA PICTUSの150点、各作品に関わって書いたエッセイの連載が始まります。
■公開日:11月10日(火)より、週1回掲載
「web岩波 たねをまく」にて、TOPICA PICTUSの150点、各作品に関わって書いたエッセイの連載が始まります。
■公開日:11月10日(火)より、週1回掲載
2020年3月から6月にかけて、岡﨑乾二郎はアトリエに篭り、150点強の作品を集中的に制作しました。そのうち138点を収録した画集が刊行されます。
その一部は、東京国立近代美術館ほかで順次公開されますが、全貌が一挙に見渡せるのはこの画集となります。表紙はクロス布貼り、『視覚のカイソウ』を凌ぐ高解像度で、実物大掲載も含む、精緻、かつ力のこもったurizenの全力を投入した画集です。
右:『視覚のカイソウ』と同判型。クロス布貼り、さらに重厚、濃密な一冊。
TOPICA PICTUS とぴかぴくたす について
岡﨑 乾二郎
絵画を類的存在として考えれば、絵画はどれも絵画であることにおいて同じ、とみなされもしよう。であれば、個々の絵画をなお制作しなければならない切実な動機も失われてしまう。人間という類に人という存在を還元してしまうと、個々の生のかけがえなさが失われてしまうのと同じである。
つまり個々の絵が制作されなければならないのは、それぞれが類的存在としての絵画を超えた固有の問題=主題を抱えているからである。世界にさまざまな場所があり、無数の考えるべき問題=トピックがあるように、絵画はそれぞれ固有の問題、特別の場所に向き合って制作される。けっして他に換えることができない切実さがそこにある。(個々の絵を固有なものとして現前させる問題は無数にある、そしてこの無数の固有な場所、独自な問題のネットワークがこの世界を編み上げている、だから世界を一つの時間、空間に括ることは決してできないだろう。ゆえに世界は決して終わらない)。
2020年の3月からアトリエに籠り、いままでになく集中し作品を制作した。絵画の制作とはその都度、異なる固有の場所を引き寄せ、そして探索することである。絵画が絵画でしかないこと、つまり絵画は絵画をおいてどこにも行けない、その条件に留まることがかえって絵画を通してどこにでも行けること、つまり絵画がなおそれぞれ固有の絵画でありうることの可能性であったことを強く実感した。
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TOPICA PICTUS とぴかぴくたす
著=岡﨑乾二郎
寄稿=中村麗、ぱくきょんみ
■発 行:有限会社urizen
■発 売:株式会社ナナロク社
■定 価:4,000円(税別)
■発行日:2020年8月30日
■頁 数:124頁
■ISBN:978-4-904292-96-9 C0071
>> 詳細
https://urizen.stores.jp/items/5f929ec19a06e531a841ce39
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販売は一般書店、ナナロク社の店、関連画廊、ほか。
また、10/23オープンのwebストア「urizen store」でもご購入いただけます(限定数の特典セットあり)。
Takuro Someya Contemporary Artにて、作家が特別な意味を感じ大切に保存してきた作品群を10数年ぶりに=関連性のある絵画から彫刻、タイル作品まで12点を一同に展示。
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Kenjiro Okazaki | A Decade or So Ago・As Tears Go By
■会期:2020年8月4日(火)-29日(土)
- 夏季休廊:8月9日(日)-8月17日(月)
- 休廊:日曜・月曜・祝日
- 開廊:火-土曜日 12:00-18:00
[*営業時間が短縮されていますのでご注意ください]
■会場:Takuro Someya Contemporary Art[MAP]
東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA Art Complex 3F & 5F
TEL: 03-6712-9887 |FAX: 03-4578-0318
■事前予約制
会期中、事前予約制です。
ご来廊希望日の前日18:00までに、gallery@tsca.jp 宛に以下内容を記載のうえ、メールにてご連絡をお願いいたします。
(1)ご来廊希望日時、(2)お名前、(3)人数(5名まで、同時入場は3名まで)、(4)携帯電話番号
以下のシンポジウムに登壇します。
* 無観客でのオンライン配信に変更されましたのでご注意ください。
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美術評論家連盟 2020年度シンポジウム
「文化/地殻/変動 訪れつつある世界とそのあとに来る芸術」
■出演:
パネリスト=ドミニク・チェン、長谷川愛、木村絵理子、住友文彦、岡﨑乾二郎
モデレーター=四方幸子
■日時:2020年5月16日(土)14:00−17:00
■開催方法:無観客によるライブ配信
■視聴用URL:https://www.dommune.com/streamings/2020/051601/
■視聴無料(YOUTUBE LIVEのSUPER CHAT機能による寄付を募集)
■シンポジウム主催:美術評論家連盟
■特別協力:S/U/P/E/R DOMMUNE
■ライブ配信 共同主催:美術評論家連盟、S/U/P/E/R DOMMUNE
■助成:EUジャパンフェスト日本委員会「オンライン活動資金支援プログラム #KeepgoingTOGETHER」
おかざき乾じろによる、描き下ろしミニ絵本『ねこかしら』が特別付録として付いた
『絵本原画ニャー!—猫が歩く絵本の世界—』(同名の展覧会カタログ)が発刊されます。
:: 詳細
http://www.seigensha.com/newbook/2019/06/26161006
■出版:青幻舎
■定価:2,200円(+税)
■頁数:160頁
■ISBN: 978-4-86152-744-9 C0071
■2019年7月刊行予定
[関連展覧会 巡回予定]
*展覧会開催についての最新情報は、各美術館HPをご確認ください。
2019年7月6日−9月1日……………尾道市立美術館
2020年4月18日−5月31日 ………高松市美術館 【4月22日−5月6日臨時休館】
2021年 ……………………………川越市立美術館
『新潮 2020年4月号』に「ミルチス・マヂョル」が掲載されました。
■出版:新潮社
■定価:1,060円(税込)
■発売日:2020年3月6日
豊田市美術館にて開催された「岡﨑乾二郎 視覚のカイソウ」展のカタログが刊行されます。
初期作品から最新作まで、約300点のカラー図版を収録。
:: 詳細:https://nanarokusha.shop/items/5e03102dda89640c5446db34
『岡﨑乾二郎 視覚のカイソウ』
■執 筆:岡﨑乾二郎、林道郎、岡田温司、中井悠、松浦寿夫、千葉真智子
■装 丁:森大志郎
■定 価:6,000円+税
■発 行:2020年3月9日
■出 版:ナナロク社
■仕 様:A4変形上製/400ページ超/カラー図版多数収録
小説『愛の色いろ』(著=奥田亜希子) のカバー装画を担当。
■出 版 : 中央公論新社
■定 価 : 本体1,600円(税別)
■刊 行 : 2020年2月19日
■判 型 : 四六判
「岡﨑乾二郎-視覚のカイソウ」関連イベントとして、
以下のシンポジウムが開催されます。
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展覧会カタログ執筆者によるシンポジウム
講師…………
岡田温司(美術史家、京都大学大学院教授)
林道郎(美術史家、美術批評家、上智大学国際教養学部教授)
松浦寿夫(画家、美術史家、武蔵野美術大学教授)
■日時:2020年2月15日(日)14:00−
■会場:豊田市美術館 1F講堂
■定員:170人(先着)
*当日10:00より整理券を配布します。
■参加無料
:: 詳細
https://www.museum.toyota.aichi.jp/event/okazaki_symposium/
「岡﨑乾二郎-視覚のカイソウ」の関連イベントとして、
第2弾講演会が開催されます。
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岡﨑乾二郎講演会-旅について
講師:岡﨑乾二郎(本展出品作家、批評家)
聞き手:当館学芸員
■日時:2020年2月9日(日)14:00−
■会場:豊田市美術館 1F講堂
■定員:170人(先着)
*当日10:00より整理券を配布します。
■参加無料
:: 詳細
https://www.museum.toyota.aichi.jp/event/okazaki_lecture_2nd/